キシリア・ザビ(Kycilia Zabi)
2000年1月7日 人物辞典
ジオン公国軍突撃機動軍司令で階級は少将。デギンの長女。一年戦争時の年齢は推定29〜34歳。
ギレンとは政治的に、ドズルとは軍事的に対立していた。末弟のガルマに対してはガルマが自分への忠誠心を見せるため利用していたようである。常にマスクをしており、その理由は戦場で血の臭いを嫌悪しているからだとも、女を捨てたからだとも言われる。公式には放射能焼けを防ぐためとされている。
安彦氏の新解釈では、ジオン黎明期から政争に明け暮れた冷酷な野心家としての面が目立っている。些細な諍いから次兄サスロを暗殺する、キャスバルを粛正するために多数の乗客のいる宇宙船をテロや事故に見せかけて爆破するなど枚挙に暇がない。
真紅の流星こと、ジョニー・ライデンが少女時代のキシリアに助けてもらったことがあり、ジオン軍パイロットとして志願するきっかけになった憧れの女性だったらしい。
若くして政治に目覚めており、10歳年上である兄ギレンと対峙するため軍事力や政治ルートなどを独力で確立する必要があったが、これは正攻法では困難であった。そのためか、モビルスーツやニュータイプなど新しいものに目をつける傾向が見られる。大佐時代の宇宙世紀0078年10月には、モビルスーツ戦の利点を説いて宇宙艦隊を重視していたドズルと対立し、両者とも軍籍を離脱するとまで発言した。結局ギレンの調停が入り、ジオン公国軍はドズルの指揮する宇宙攻撃軍とキシリアの指揮する教導機動大隊をベースとした突撃機動軍に分裂することとなった。なお、一年戦争中にも戦略海洋諜報部隊の本拠となるキャリフォルニアベースの取り扱いについてドズルと対立。ドロス級大型輸送空母ドロワ(ただし未完成)を譲ることによりドズルの譲歩を得ている。
兄ギレンと政治的に反目する過程で、自己の政治勢力を拡大することに腐心していった。月の裏側、グラナダ基地を根拠地とし、末弟ガルマ・ザビ旗下の北米方面軍によって北米大陸を押さえる一方、そのガルマの死を怒る弟ドズルによって左遷されたシャアを登用しマッドアングラー隊(大西洋潜水艦隊)を預けたり、腹心マ・クベ大佐を地球に派遣して、中央アジア(オデッサ)を中心に鉱物資源を採掘させるなどした。サイド6の中立化政策も彼女の発案とされている。ニュータイプに対しても一定の理解があった模様で、フラナガン機関を創設したが、政治力を強化するための手段としか考えていなかったとするのが一般的である(少なくともシャアはそのように考えていた)。
シャアとは、彼がダイクンの息子キャスバルであった時に「幼い頃に遊んでやった」間柄でもあり、後にその正体を見破るが、彼の目的がザビ家打倒からジオニズム実現へと移行しているとの言質を取った上で、逆に自分の懐刀として使うことを伝える。兄ギレンが父デギンを謀殺したことを知ったため、これを機にア・バオア・クーの戦いの最中である宇宙世紀0079年12月31日、宇宙要塞ア・バオア・クーの司令部でギレンを射殺。総司令となるが、皮肉にも戦況はこの暗殺による指揮系統の一時的な混乱を機に逆転、ジオン軍の敗色が濃厚となる。トワニングに後を任せ、ザンジバル級機動巡洋艦(艦名はズワメルとする説がある)で脱出を図るが、翻意したシャアが発進寸前だったザンジバルのブリッジに向けて放ったバズーカの直撃によって死亡。幼いキャスバルの聡明さを愛していただけに、その正体を知りながらもシャアに対する信頼は厚く、政治的計算の他にも期待するところが大きかったようである。最期の瞬間、自分に砲口を向けるシャアを確認した時の表情は驚愕に充ちたものだった(だが、これはこのときシャアが搭乗していたMSジオングからの信号が途絶しており、彼女がシャアを戦死したものと思っていたこともある)。
わずか10歳にしてダイクンの後継者として毅然とした態度を見せたキャスバルに畏れを抱いた一方で、後に成長した彼のジオン入国を察知して暗殺命令を出した際には、「無名で朽ち果るつもりなら生かしておいた物を」と自身に言い訳するかの様な独白を発しており、畏れと同時に彼に惹かれる所があった事を伺わせている。
一年戦争当時の地球では、彼女の死をもってザビ家とジオン公国は崩壊したと見られていた。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/より抜粋。
ギレンとは政治的に、ドズルとは軍事的に対立していた。末弟のガルマに対してはガルマが自分への忠誠心を見せるため利用していたようである。常にマスクをしており、その理由は戦場で血の臭いを嫌悪しているからだとも、女を捨てたからだとも言われる。公式には放射能焼けを防ぐためとされている。
安彦氏の新解釈では、ジオン黎明期から政争に明け暮れた冷酷な野心家としての面が目立っている。些細な諍いから次兄サスロを暗殺する、キャスバルを粛正するために多数の乗客のいる宇宙船をテロや事故に見せかけて爆破するなど枚挙に暇がない。
真紅の流星こと、ジョニー・ライデンが少女時代のキシリアに助けてもらったことがあり、ジオン軍パイロットとして志願するきっかけになった憧れの女性だったらしい。
若くして政治に目覚めており、10歳年上である兄ギレンと対峙するため軍事力や政治ルートなどを独力で確立する必要があったが、これは正攻法では困難であった。そのためか、モビルスーツやニュータイプなど新しいものに目をつける傾向が見られる。大佐時代の宇宙世紀0078年10月には、モビルスーツ戦の利点を説いて宇宙艦隊を重視していたドズルと対立し、両者とも軍籍を離脱するとまで発言した。結局ギレンの調停が入り、ジオン公国軍はドズルの指揮する宇宙攻撃軍とキシリアの指揮する教導機動大隊をベースとした突撃機動軍に分裂することとなった。なお、一年戦争中にも戦略海洋諜報部隊の本拠となるキャリフォルニアベースの取り扱いについてドズルと対立。ドロス級大型輸送空母ドロワ(ただし未完成)を譲ることによりドズルの譲歩を得ている。
兄ギレンと政治的に反目する過程で、自己の政治勢力を拡大することに腐心していった。月の裏側、グラナダ基地を根拠地とし、末弟ガルマ・ザビ旗下の北米方面軍によって北米大陸を押さえる一方、そのガルマの死を怒る弟ドズルによって左遷されたシャアを登用しマッドアングラー隊(大西洋潜水艦隊)を預けたり、腹心マ・クベ大佐を地球に派遣して、中央アジア(オデッサ)を中心に鉱物資源を採掘させるなどした。サイド6の中立化政策も彼女の発案とされている。ニュータイプに対しても一定の理解があった模様で、フラナガン機関を創設したが、政治力を強化するための手段としか考えていなかったとするのが一般的である(少なくともシャアはそのように考えていた)。
シャアとは、彼がダイクンの息子キャスバルであった時に「幼い頃に遊んでやった」間柄でもあり、後にその正体を見破るが、彼の目的がザビ家打倒からジオニズム実現へと移行しているとの言質を取った上で、逆に自分の懐刀として使うことを伝える。兄ギレンが父デギンを謀殺したことを知ったため、これを機にア・バオア・クーの戦いの最中である宇宙世紀0079年12月31日、宇宙要塞ア・バオア・クーの司令部でギレンを射殺。総司令となるが、皮肉にも戦況はこの暗殺による指揮系統の一時的な混乱を機に逆転、ジオン軍の敗色が濃厚となる。トワニングに後を任せ、ザンジバル級機動巡洋艦(艦名はズワメルとする説がある)で脱出を図るが、翻意したシャアが発進寸前だったザンジバルのブリッジに向けて放ったバズーカの直撃によって死亡。幼いキャスバルの聡明さを愛していただけに、その正体を知りながらもシャアに対する信頼は厚く、政治的計算の他にも期待するところが大きかったようである。最期の瞬間、自分に砲口を向けるシャアを確認した時の表情は驚愕に充ちたものだった(だが、これはこのときシャアが搭乗していたMSジオングからの信号が途絶しており、彼女がシャアを戦死したものと思っていたこともある)。
わずか10歳にしてダイクンの後継者として毅然とした態度を見せたキャスバルに畏れを抱いた一方で、後に成長した彼のジオン入国を察知して暗殺命令を出した際には、「無名で朽ち果るつもりなら生かしておいた物を」と自身に言い訳するかの様な独白を発しており、畏れと同時に彼に惹かれる所があった事を伺わせている。
一年戦争当時の地球では、彼女の死をもってザビ家とジオン公国は崩壊したと見られていた。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/より抜粋。
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