ジオン公国(Principality of Zeon)
地球周回軌道上で地球からは最も遠い月の裏側に位置するサイド3に本拠を置くコロニー国家。首都はズム・シティー。形式上議会も存在するが、事実上総帥ギレン・ザビによって掌握されており反対派(ダイクン派)は粛清されている。そのため首相のダルシアも半ば傀儡と化している。

ジオン共和国の樹立はU.C.0058年。その後ジオン公国としてU.C.0069年にジオン公国となる。

政府機関はザビ家による独裁政権であり、軍事色が強い。重要な地位はザビ家とその一党によって占められる。
各コロニーには、コロニー運営に関する全権を委任された「市長」が置かれている。

ジオニズムを国是と称するが、ザビ派的解釈によるジオニズムは「人の革新」が単なる「選民」に堕してしまっている。形式的には最高指導者は公王のデギンで、ダルシア首相が政府の首班である。しかし、実質的には公王の子息のギレン・ザビが総帥として権力を掌握していた。一年戦争において地球連邦政府に宣戦を布告する。

サイド3は、L2を中心に太陽公転面に対して上下に長くのびる「ハロ軌道」上を周回している。サイドを構成するコロニーはおよそ40基。全て密閉型と呼ばれるミラーを廃した特別な造りになっており、コロニー周辺や、同じくハロ軌道上に設置されたSPS(太陽発電衛星)からエネルギーを供給されている。
サイド3のコロニーは、太陽光線を取り入れるためのミラーを廃して内壁すべてを陸地とした「密閉型」と呼ばれるもので、通常のタイプ「開放型」に対して、陸地面積がおよそ2倍になる。密閉型コロニーは工場専用コロニーなどに見られることがあるが、サイド3の場合は、限られたコロニーを有効利用するために、開放型を密閉型に改修したのである。
コロニー内部の光熱源は、中央に設置された人工太陽である。これはコロニー周辺に設置された太陽発電システム衛生から電力を供給され稼働するものである。

総人口は1億5000万で、100億を超える地球圏の総人口の大半が連邦に帰属する中では(月面都市群やサイド6等の中立地域の存在を考慮しても)圧倒的に不利な状況にあり、国力も地球連邦の30分の1以下であるとされる。しかし優秀な将兵や優れた軍事技術を保有しており、特にミノフスキー物理学時代の申し子であるモビルスーツを連邦に先駆けて実用化した事により、公国軍は極めて精強で一時は連邦を圧倒する活躍を見せた。

ジオン公国の経済基盤は、月面資源、密閉型コロニー、独自に保有する木星ヘリウム、資源用小惑星、ハロ軌道に設置されたSPSなどにある。これらの多くは、宇宙移民計画や外惑星開発計画のために設備されたサイド3だけが持つ、巨大な産業基盤ともいうべきものである。月面の鉱物資源は、発掘基地から輸送用リニアトレインを通じてマスドライバーでL2に打ち上げられるシステムが構築されており、月企業体の黙認によって、サイド3に重要な鉱物資源を提供した。SPSの巨大な電力は、連邦のヘリウム禁輸の際には貴重なエネルギーを供給し、またコロニーを密閉型に改造することを可能にした。L2は外惑星開発の拠点でもあったから、そのための専用の大型造船ドックや管制設備を持っており、独自に木星ヘリウム採掘船を建造・派遣する際や、資源用小惑星の確保の際に大いに役立った。
連邦からの独立という大事業に際し、ジオン・ダイクンがサイド3を選んだのも。このようなところに一端があった。
このようにサイド3は一サイドとしては破格の生産力・資源力を持っていたが、工場の生産ラインや優秀な技術者はまず軍事力整備のために使われ、人々の生活は決して華美なものではなかった。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/より抜粋。
参考文献
http://www.ne.jp/asahi/sh/g-explanation/explan.html

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